胃カメラ検査とは

胃カメラ検査（上部消化管内視鏡検査）は、口や鼻から細いカメラ付きの管（内視鏡）を挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。潰瘍や炎症、ポリープ、がんの早期発見にも役立ち、症状がまだ出ていない段階でも異常を見つけることが可能です。胃もたれなどありふれた症状であってもすぐ改善しないような場合は早めに検査を受けることで、大きな病気を未然に防ぐことができます。

胃カメラ検査と内視鏡は何が違う？

よくあるご質問で、「胃カメラと内視鏡って何が違うんですか？」というものがあります。
結論から言うと、「胃カメラ」は内視鏡の中の一つです。「内視鏡」という言葉は、体の中をカメラで見るための医療機器全般を指します。たとえば、大腸カメラや気管支鏡、膀胱鏡なども全部「内視鏡」の仲間です。
その中で、食道・胃・十二指腸を見るための内視鏡検査を「胃カメラ検査」と呼びます。つまり、「胃カメラ」は「内視鏡検査」の一種で、上部消化管（食道〜十二指腸）に特化したものです。

胃カメラ検査の流れ

胃カメラ検査はなぜ『おえっ』とするのか

「胃カメラ、苦手なんです」「あの『おえっ』が辛くて…」こうおっしゃる患者さんは、本当に多いです。
この「おえっ」となる反射は、「咽頭反射」と呼ばれるもので、喉の奥に異物が入ってきたときに体が自然と起こす防御反応です。気道に異物が入って誤嚥しないための大切な反射なんですが、胃カメラ検査ではこの反射がどうしても不快感につながってしまいます。

『おえっ』としない眠って終わる胃カメラ検査

そんな咽頭反射が苦手な方には、「鎮静剤を使った胃カメラ検査」がおすすめです。点滴から鎮静剤（眠くなるお薬）を入れて、ウトウトした状態で検査を行います。
多くの方が「気がついたら終わっていました」「本当に楽でした」とおっしゃいます。検査中の記憶がほとんど残らないため、恐怖心や不快感が大幅に軽減されます。
ただし、検査後は一時的に判断力が鈍るため、当日の車の運転はお控えいただきます。

鎮静剤と麻酔の違い

ここで、よくいただくご質問にお答えします。
「鎮静剤と麻酔って、どう違うんですか？」
鎮静剤は「眠くなる薬」で、軽度から中等度の鎮静では意識はぼんやりするものの保たれており、声かけにも反応することができます。深い鎮静になると反応が鈍くなりますが、強い刺激には反応します。
いずれにしても鎮静剤により痛みや不快感を感じにくくなりますので、楽に検査ができるようになります。
一方、麻酔（全身麻酔）は完全に意識をなくし、呼吸管理が必要になるような処置で使われます。
当院で使用するのは「鎮静剤」で、日帰り検査にも使える安全性の高いものです。簡単に言えば、「軽い麻酔のようなもの」とイメージしていただければ大丈夫です。しっかりと医師が状態を見ながら使用しますので、どうぞご安心ください。鎮静の深さもご希望に応じて調節が可能ですので、しっかり眠って検査を受けたい方にはやや深めの鎮静を行います。

当院の胃カメラ検査の強み

当院では、患者さんにとって「できるだけ楽に」「正確に」胃カメラ検査を受けていただけるよう、以下の点に力を入れています。

• 鎮静剤を使った、眠って受けられる胃カメラ
• 経口・経鼻どちらにも対応
• 最新の内視鏡機器を使用し、微細な異常も見逃さない
• 土日・早朝検査も実施
• 女性医師による胃カメラ検査（女性の患者さんで、胃カメラ検査に抵抗のある患者さんはご相談ください）
• 胃カメラと同日に大腸カメラも可能

今日または明日胃カメラ検査を受けたい方へ

「急に胃の痛みが出てきた」「健康診断で要精密検査になった」そんな方のために、当院では当日または翌日の胃カメラ検査にも対応しています（※空き状況により待ち時間が発生してしまうことはありますが、できる限り当日の胃カメラ検査をお受けいただけるよう努めています）。
まずはお電話またはWEB予約にてご相談ください。できる限り早く対応できるよう、体制を整えてお待ちしております。

過去の印象的だった胃カメラ患者さんの話

ある50代の男性が、「検査が怖くて10年も避けてきた」と来院されました。以前に受けた検査でつらい思いをされたそうで、予約の日も非常に緊張されていました。
鎮静剤をご提案し、ウトウトしながら検査を受けていただいたところ、「え？もう終わったの？」「こんなに楽ならもっと早く来ればよかった」と笑顔に。
その方はその後、友人やご家族にも当院を勧めてくださり、今では毎年欠かさず検査を受けておられます。
私たちは、そんな「検査に対するイメージが変わった」という声を何よりも大切にしています。

胃カメラ検査の料金表

保険診療での自己負担額（3割負担の場合）の目安です。

内容	自己負担額（目安）
胃カメラ検査（観察のみ）	約6000円
胃カメラ＋生検（組織検査）	約9000～12000円

※料金は診療内容や追加検査によって異なる場合があります。

一般社団法人ODGとしての内視鏡実績

胃カメラ検査のよくある質問