食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニア

食道裂孔とは、胸とお腹を分ける横隔膜に食道が通るための小さな穴のことです。通常、この穴はきゅっと締まり、胃が胸のほうへせり上がらないよう保っています。しかし、この部分のゆるみが強くなると、胃の一部が横隔膜より上(胸側)に飛び出してしまう状態となり、これを「食道裂孔ヘルニア」と呼びます。
食道裂孔ヘルニアにはいくつかのタイプがありますが、
と分類されます。ほとんどの方は滑脱型で、逆流性食道炎の原因としてもよく知られています。
食道裂孔ヘルニアは、お腹の圧力の上昇と横隔膜のゆるみによって起こります。
胃が上から押される状態が続くため、食道裂孔が広がりやすくなります。
妊娠中の腹圧上昇により、ヘルニアが生じやすくなります。
横隔膜の締まりが弱くなり、ヘルニアの発生リスクが上がります。
いずれも腹圧を上昇させる原因となります。
生活習慣や基礎疾患が関わることも少なくありません。
このように、さまざまな要因が重なって起こる病気で、決して珍しいものではありません。
食道裂孔ヘルニア自体は無症状の方も多いのですが、胃酸の逆流を伴うようになると、以下のような症状が現れます。
胃が胸側にせり上がるタイプでは、心臓や肺が圧迫されて息切れや動悸が出るケースもあります。「年のせい」「疲れのせい」で片付けず、症状が続く場合はご相談ください。
バリウムを飲んでレントゲン撮影を行い、
検査中、仰向けになったときにバリウムが食道へ逆流するかどうかも確認でき、逆流性食道炎の診断に役立ちます。
胃カメラでは、
当院では鎮静剤を併用した“眠っているような状態”での検査に対応しておりますので、痛みや不快感を抑えながら安全に内視鏡検査を受けていただくことが可能です。
治療は、症状の強さや逆流の程度、ヘルニアのタイプによって異なります。
胃酸の逆流が主な不調の原因となるため、次のような工夫が有効です。
ちょっとした生活の工夫で、大きく症状が改善することも珍しくありません。
胸やけ・呑酸などのある方には、
などを用います。逆流性食道炎と同様の治療になります。
以下の場合は、手術をご提案することがあります。
近年は腹腔鏡手術が主流で、従来の開腹手術よりも体への負担が少なく、回復も早い傾向があります。
恵比寿おだぎ内視鏡・消化器胃腸内科クリニックでは、食道裂孔ヘルニアを含む逆流症状に対して、以下のような体制で診療を行っています。
痛みや不快感の少ない方法で、食道や胃の状態をしっかりと観察します。
薬の治療で改善を図りつつ、手術が適しているケースでは、専門施設へ紹介し、消化器外科と連携して最適な治療につなげます。
予約が取りやすく、WEB問診や事前説明で当日の流れもスムーズ。朝や土日の検査にも対応し、都心で働く方でも無理なく受診できる体制を整えています。
胸やけや酸っぱいものが上がってくる症状が続く場合、背景に食道裂孔ヘルニアが隠れていることがあります。「年のせい」「癖だから」と自己判断せず、気になる症状があればいつでもご相談ください。
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