機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)とは、胃カメラ(内視鏡)検査などで胃や十二指腸に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、みぞおちの痛み、胃もたれ、胃の張り感などの不快な症状が慢性的に続く病気です。
「胃の働きの異常(機能異常)」によって起こるため、器質的疾患が見つからないにもかかわらず症状が長く続く点が特徴です。
消化器内科領域の中でも非常に頻度が高く、生活の質(QOL)を大きく低下させる疾患の一つです。症状が長引く場合でも、適切な治療によって多くの方で改善が期待できますので、つらい症状を我慢せずにご相談ください。
これらの症状が慢性的に続く場合、機能性ディスペプシアの可能性があります。
胃は、食事をため、消化し、少しずつ十二指腸へ送り出すという複雑な働きを担っています。この働き(胃適応性弛緩・胃排出能など)が乱れると、食後のもたれや早期満腹感などが起こります。
また、ストレスや睡眠不足、過労、不規則な生活、過食・脂っこい食事、過度のアルコール・喫煙なども原因となります。これらが続くと、胃や十二指腸が過敏になり、少しの刺激でも痛みを感じやすくなる「知覚過敏」を起こします。
さらに、ピロリ菌感染、感染性胃腸炎後の機能障害、遺伝的要素、胃酸分泌異常、心理的ストレスなども発症の一因と考えられています。
機能性ディスペプシアの診断には、まず他の病気がないことを確認することが重要です。以下のような検査を組み合わせて行います。
問診
症状の内容や期間、頻度、食生活、体重変化、服薬歴などを丁寧に確認します。特に「食後のもたれ」「早期満腹感」「みぞおちの痛み」「焼けるような感覚」などが特徴的です。一般的には、6ヶ月以上前から症状があり、直近3ヶ月間に週数回程度症状が続く場合にFDが疑われます。
胃内視鏡検査・ピロリ菌検査
胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの器質的疾患を除外するために、胃カメラ検査を行います。ピロリ菌感染が関係している場合もあるため、同時に検査を行うこともあります。
腹部エコー・血液検査
肝臓・胆のう・膵臓などの臓器疾患でも類似の症状を示すことがあります。これらの鑑別のために、腹部超音波検査や血液検査を実施します。
自律神経の乱れが関係していることが多いため、規則正しい生活リズムを整えることが重要です。十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。ストレスが強い場合には、気分転換やリラックスできる時間を意識的に作ることも大切です。喫煙や過度な飲酒は症状を悪化させるため、控えるようにしましょう。
過食や脂っこい食事、刺激物の摂取を控え、胃に負担をかけない食事を意識します。早食いを避け、よく噛むことで胃の動きを助ける効果もあります。特に揚げ物やクリーム系の料理、コーヒーや香辛料、アルコール類は、症状が出ているときには控えるようにしましょう。
症状のタイプに応じて、次のような薬を用います。
薬物療法と生活改善を組み合わせることで、より高い治療効果が得られます。
恵比寿おだぎ内視鏡・消化器胃腸内科クリニックでは、機能性ディスペプシアの原因を正確に見極めるため、胃カメラ検査(内視鏡)をはじめとした丁寧な診断を行っています。検査で大きな異常が見つからなくても、つらい症状が続く場合には、FDの可能性があります。生活習慣・ストレス背景を含めた総合的な診療を通して、症状改善と再発防止をサポートいたします。
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