胃痛
胃痛

普段診療していると、なんとなく胃が重たい、キリキリ差し込む痛みがある、シクシク痛むといった訴えで来院される患者さんをよく目にします。胃の不調は誰にでも起こりうる身近な症状です。痛みの感じ方や出るタイミングは人それぞれで、空腹時に痛む方もいれば、食後に胃もたれや不快感を訴える方もいます。
胃痛ではなく、いつも胃がムカムカする、お腹はすくのに食べるとすぐ胃が張って苦しくなるといった、胃の不快感、不調で来院される方も多くいらっしゃいます。
胃痛は、体が出す“調子が悪い”というサインです。忙しい日常の中で見逃してしまいがちですが、症状が続くようなら一度、医師に相談してみてください。
胃が痛くなる原因は、一つではありません。
日々の生活の中でよく見られるのは、ストレスや疲れ、睡眠不足によるもの。現代のストレス社会で生活していれば珍しくはありませんが、これが胃の動きや胃酸分泌に影響を与え、痛みにつながることがあります。
また、食べ過ぎ、早食い、脂っこい食事、刺激物(コーヒー、アルコール、喫煙)も胃に負担をかけます。
内服薬の副作用も忘れてはいけません。頭痛、生理痛などで市販の鎮痛薬を頻繁に使っている方は注意が必要です。
さらに、ピロリ菌の感染や胃潰瘍、胃がんなど、病気が隠れている場合もあります。痛みの原因をはっきりさせることが、適切な治療への第一歩になります。
胃痛の原因となる病気には、いくつか種類があります。ここでは、代表的なものをご紹介します。
「このくらい大丈夫」と思っていても、気づいたときには進行している病気もあります。気になる症状があるときは、早めに調べておきましょう。
胃痛の原因を調べるためには、いくつかの検査が必要になることがあります。
まずは診察と問診で、症状の出かたや頻度、生活習慣、内服薬などを確認します。必要に応じて次のような検査を行います。
検査は不安かもしれませんが、症状の原因を正確に知ることが、適切な治療への一番の近道です。
胃痛と来院された患者さんの中には、胃カメラ検査をおすすめするケースが少なくありません。
これは、胃の内部を直接観察することで、原因をより詳しく調べるためです。例えば、胃炎や潰瘍、ポリープ、逆流性食道炎、胃がんなどは、胃カメラを使わないと見つからないこともあります。
特に、長く症状が続いている方や、30歳以上の方、胃がんやピロリ菌の家族歴がある方は、早めに一度胃カメラを受けておくと安心です。
当院では、できるだけ苦痛の少ない胃カメラ検査を心がけており、鎮静剤を使ってウトウト眠っている間に終わる方法も選べます。不安のある方は、遠慮なくご相談ください。
胃カメラで特に異常が見つからなかったのに、胃痛、胃の不快感、嘔気、食後の膨満感などが続くとき、考えられるのは機能性ディスペプシアという病気です。
聞き慣れない名前かもしれませんが、特に若い方やストレスが多い方に増えている「ストレス性胃炎」のことです。胃の動きや感じ方に関係しており、胃自体に大きな病気があるわけではありません。
治療は、胃の働きを整える薬を使ったり、ストレス対策や生活習慣の見直しを行ったりします。命にかかわる病気ではありませんが、症状がつらく、生活の質を下げてしまうこともあるため、しっかりと対処する必要があります。
忙しくてすぐに病院に行けないので、何か今できることが知りたい、という方へ。自宅でできる対策をいくつかご紹介します。
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