ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃の粘膜に住みつくらせん状の細菌です。胃の中は強い酸性の胃液で満たされていますが、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を利用してアンモニアを作り出し、胃酸を中和することで過酷な環境の中でも生き延びることができます。酸素のある空気中では生息できず、乾燥にも弱いグラム陰性菌です。尾の部分に鞭毛(べんもう)を持ち、回転しながら胃の中を移動します。
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ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃の粘膜に住みつくらせん状の細菌です。胃の中は強い酸性の胃液で満たされていますが、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を利用してアンモニアを作り出し、胃酸を中和することで過酷な環境の中でも生き延びることができます。酸素のある空気中では生息できず、乾燥にも弱いグラム陰性菌です。尾の部分に鞭毛(べんもう)を持ち、回転しながら胃の中を移動します。
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃の粘膜に生息する“らせん状”の細菌です。強い胃酸の中でも生きられるように、ウレアーゼという酵素を使ってアンモニアを作り、胃酸を中和する能力を持っています。酸素や乾燥に弱く、胃という特殊な環境に適応して暮らしています。細長い体の先には数本の鞭毛があり、これを使って粘膜の中を移動できるのが特徴です。
クローン病は、口から肛門までの消化管のあらゆる部位に炎症が生じる可能性のある慢性の炎症性腸疾患(IBD)の一つです。特に小腸から大腸にかけて炎症を起こすことが多く、腸の表面だけでなく、粘膜の深い層にまで炎症が及ぶのが特徴です。
大腸憩室症とは、大腸の壁の一部が腸管の外側に向かって袋状に突出した状態を指します。もともと生まれつきの体質による先天性のものもありますが、多くは加齢や生活習慣の影響で後天的に生じるものです。腸内の圧力が高くなったり、大腸壁が加齢などで弱くなったりすることが主な原因と考えられています。
十二指腸潰瘍は、胃の出口に続く小腸の最初の部分「十二指腸」の粘膜が、胃酸や消化酵素によって深く傷ついた状態を指します。胃よりも酸にさらされやすい部位であることから、潰瘍ができると空腹時や夜間に痛みが強く出るという特徴があります。
十二指腸は本来、粘液や十分な血流によって守られており、多少の胃酸が流れ込んでも簡単に傷つくことはありません。しかし、攻撃因子(胃酸・ペプシン)が過剰になる、あるいは防御因子が弱まることで、粘膜がダメージを受けて潰瘍が形成されます。放置すると出血や穿孔(穴が開くこと)といった合併症につながることもあるため、適切な診断と治療が欠かせません。
バレット食道とは、胃酸や胆汁などの消化液が長期間にわたり食道へ逆流することで、食道の粘膜が本来の「扁平上皮」から「円柱上皮」へと変化してしまう状態を指します。これは、逆流性食道炎が長く続いた結果として起こることが多く、自覚症状が少ないまま進行しているケースも珍しくありません。
機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)とは、胃カメラ(内視鏡)検査などで胃や十二指腸に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、みぞおちの痛み、胃もたれ、胃の張り感などの不快な症状が慢性的に続く病気です。
胃潰瘍とは、胃の粘膜がただれて深く傷ついた状態を指します。本来、胃の中では強い酸(胃酸)と、それから胃を守る粘液とのバランスが保たれていますが、このバランスが崩れると、胃の粘膜が自らの胃酸によって損傷を受けてしまいます。
食道がんは、食道の内側を覆う粘膜の細胞が異常増殖し悪性化する病気です。初期にはほとんど自覚症状がなく気づきにくいため、発見が遅れることが多く、進行してから見つかるケースも少なくありません。しかし近年、内視鏡検査の普及や健康意識の高まりにより、早期発見の機会が増えています。
食道は、のどから胃へ食べ物を運ぶ管で、成人の長さはおよそ25cmです。がんは食道のどの部分にもできますが、中央部に多く、次いで下部に多く見られます。進行すると食べ物の通過が困難になるほか、栄養状態の悪化や体重減少など、生活の質に大きな影響を及ぼします。
日本では「扁平上皮がん」が約90%を占め、主に40代以降の男性に多く、70代にピークがあります。これは食道の表面を覆う扁平上皮細胞から発生します。一方、欧米で多い「腺がん」は、逆流性食道炎やバレット食道などが背景にあり、食道の組織が胃の組織に変わることで起こると考えられています。
鳥肌胃炎は、胃の粘膜に小さな隆起(リンパ濾胞の過形成)が多数みられる状態で、内視鏡で観察すると表面が「鳥肌」のように細かく凸凹して見えるのが特徴です。主にピロリ菌感染を背景に若年層、特に女性に多くみられる胃炎の一型とされています。 この鳥肌胃炎は、単なる炎症にとどまらず、未分化型胃がん(スキルス胃がんを含む)の発生リスクが高いことが知られています。
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、大腸内視鏡検査や便検査などで炎症や潰瘍といった異常が見つからないにもかかわらず、腹痛やお腹の張り、下痢や便秘といった不調が続く機能性の病気です。
慢性胃炎とは、胃の内側を覆う粘膜に炎症が長期間続く状態をいいます。炎症が慢性的に持続すると、粘膜が徐々に薄くなり、萎縮していく「萎縮性胃炎」へと進行します。さらに、粘膜の萎縮が進むと「腸上皮化生(ちょうじょうひかせい)」と呼ばれる変化を起こし、一部が胃がんへと発展することもあります。
萎縮性胃炎とは、長年続く胃の炎症(慢性胃炎)が原因となり、胃粘膜にある本来の腺組織が少しずつ減って薄くなる状態を指します。胃カメラでは、粘膜がやや色調を失い、血管が透けて見えるような特徴がみられます。病理学的には、胃の固有腺が減少・消失した状態と定義されます。
萎縮が進行すると、胃の粘膜が腸の粘膜のような性質へと変化する「腸上皮化生」という現象が起こることがあります。この腸上皮化生の一部は将来的に胃がんの発生母地になりうることが知られており、経過観察がとても大切です。
食道裂孔とは、胸とお腹を分ける横隔膜に食道が通るための小さな穴のことです。通常、この穴はきゅっと締まり、胃が胸のほうへせり上がらないよう保っています。しかし、この部分のゆるみが強くなると、胃の一部が横隔膜より上(胸側)に飛び出してしまう状態となり、これを「食道裂孔ヘルニア」と呼びます。
大腸の内側は「粘膜」というやわらかい膜で覆われています。その一部がイボのように盛り上がってできたものを「大腸ポリープ」と呼びます。大腸ポリープは大きく「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」に分けられ、さらに腫瘍性ポリープには腺腫とがん、非腫瘍性ポリープには過形成性ポリープ、過誤腫性ポリープ、炎症性ポリープなどがあります。
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